道に沿って植えられた紫陽花にいつ間のにか色が差して梅雨の前の爽やかな季節です。
乳色の十文字の花はドクダミの花ですが、もうちょつと可愛い名前が相応しいと思うのですよ。
さて、釣り師の海風さんは、定番のカマスやアジを釣って届けてくれるのですが、
仕事が丁寧で特に彼の魚の締め方が素晴らしく魚が喜んでいるだろうな、と思わせるほどです。
なので、私が思わず釣ったものを素手でさわろうものなら、魚が火傷する、と叱られてしまいます。
お願いしているメトイカはちょっと釣れたけれど、少しだったから食べちゃったよ、うまかった、ですって。
代わりに麦イカを届けてくれました。麦の穂がでる頃に釣れるスルメの小さいのです。
漁師はワタが入ったまま厚めの衣をつけて天ぷらにします。
今日は新月ですから、大潮で磯遊びや磯物採りにお出かけになったら楽しいですよ。
子供の頃は、岩を退かすと床伏やタマ、ニシなどがたくさん採れて家で塩茹でにして
楊枝で器用にクルクルと中の身を取り出し口にポイッと入れると磯の香りの味が楽しめました。
店では漁師がとって来てくれた尻高貝(カジメを食べるので漁師はカジメっ食い、と言います)を
茹でお客様にお出ししています。なかなか、肝の先まで上手に出せず途中で切れて残念、ということもありますが
最後まで上手く出せると思わず拍手です。浅利もトリ貝も今は貝が美味しいですよ。
明日31日(土)はお休みです。また、来週。