店前の街路樹の欅も秋色になり風が吹くと枝を揺らし、
夏は緑の葉影を作ってくれた葉を一斉に散らします。
浜町公園に続くイチョウ並木の下には銀杏が落ちているので、
時折、それを拾う人をみかけます。
火を入れると本当に美しい緑色(ヒスイ色)になりますので、
日本料理で秋を演出するのに松茸と並んで欠かせない食材です。
自分で拾って可食部分だけにするのは、本当に大変な作業ですが、
慣れてしまうと楽しいようで、
横浜の山下公園沿いに続くイチョウ並木の銀杏を拾いに夜明けと共に
拾いに来る人がたくさんいるようです。
業者さんまで来て拾っているとか。
手間が非常にかかるので真っ白で大粒のものは高値で取引されます。
神港では、鎌倉に住む私のいとこが毎年手間要らずの状態で届けてくれます。
炒っても焼いても美味しくて沢山食べてしまいそうになりますが、
成分が強いので10粒位にしておいた方が良さそうですよ。
先週ご案内した能登の四天王といわれる杜氏さんのドキュメンタリー映画「一献の系譜」が
新宿の武蔵野館で土曜日から始まり、私達は翌日の日曜日に店のお客様と観に行ったのですが、
座れないで立っている方々がたくさんいらっしゃって、
日本酒ブームといわれる中、本物を求める人達がたくさんいるのを痛感しました。
まだ9日まで上映していますから、ぜひご覧ください。
ますます、宗玄を呑みたくなりますよ。
それこそ、銀杏でもあてに焼きましょうね。
月曜日に能登の宗玄さんから藍に白く宗玄と染め抜いた暖簾がおくられてきましたので、
店の塀にかざりました。ご覧になって下さいね。