お彼岸が過ぎ、あれよあれよという間に、待ちかねた桜が一斉に咲き出しました。
この辺りも、甘酒横丁の緑道や浜町公園の桜は一気に満開となり来週の桜祭りには葉桜かもしれません。
さて、神港の三崎の頃から四季折々の地魚を釣り上げて届けてくれているDさんこと、
土橋さんの母方の実家は今はもう無いのですが、
かつて浜町河岸で(ふたば寿司)という寿司屋をしていた、と言う奇遇があり、
お兄様は峠兵太さんというペンネームの教科書にも作品が載る童話作家です。
彼の詩は江戸っ子の粋で情に篤い作風そのままで、
読み始めると心地よくて途中で止められません。
彼の詩集「居酒屋お伽話」の中に(お花見)という詩を見つけましたので。
(お花見)
桜の花の下に神は宿るという。
古人は、花を神と崇めたてまつり、宴を捧げておもてなしをした。
花の精気は、人間にとりついた悪霊を払い、煌々とふりそそぐ、
酒を飲むのも、馳走をつまむのも、それは神のおこぼれ頂戴。
この頃のお花見は、なんの信仰もなく、ただ食べて、ただ飲んで、
酔いどれ浮かれ、散らかし放題散らかして、神さまには無礼ばかり。
ちなみに、桜の花ことばは、心のおしゃれを諭す〝精神美〝
写真は甘酒横丁の緑道の桜です。いつも、ピンボケでごめんなさい。