聞いたこともない長ったらしい竜宮の~切り外し、は、
太陽光が射す浅い海底に 生える海草のアマモの別名です。
アマモはワカメや昆布のように岩に張り付いている海藻ではなくて、
陸上の植物のように海底に根を張り種で増えます。
それが草原のように広がり、そこが魚達の餌場になったり産卵場になります。
よく海の揺り籠といわれます。ここでアワビや床伏、ウニなどが育ちます。
ところが、近年海洋汚染やアイゴやウニの食害が進み、
アマモが生育出来なくなって磯焼けといわれる状態になり豊かな海が消えてしまいました。
三浦では、6月1日から、9月の20日まで、漁師さんは、素潜り漁が始まっています。
私が子供の頃は(かれこれ60年近く前ですから、比較になりませんね。)
大潮で潮が引いて海底の岩が見えるようなとき、岩を返すと鮑や床伏がくっついていて、
すぐにバケツが一杯になりました。三崎の諸磯や小網代などは、
今は潜っても仕事にならないと漁師さんは、ぼやいています。
昔は、泳ぐとアマモが脚に巻き付いて危険な位に生えていてメトイカの産卵場だったのに、
思い出す度、残念でなりません。
近頃は金沢八景や葉山、もちろん三浦でもアマモの種を撒いたり植えたりして
人口的に藻場を作ろうと努力しています。
城ヶ島や東京湾側の浅瀬にはまだまだ、豊かな海が広がっていますよ。
鮑とまではいかなくても、磯物と呼んでいる、尻高、タマ、ニシ、亀の手など、
茹でたてを食べるのはこたえられません。近々、採ってきてご馳走しましょうね。
連休のお知らせ
誠に勝手ながら16日(土)~18日(月)までお休みさせていただきます。