前回、ちょっと神港の煮物の定番のヒジキの事を書きましたが、もう少し宣伝しちゃいますね 。
毎年3月から 4月にかけての大潮で潮が引いている時期にヒジキの刈り取りが解禁になり
漁師さん達は一斉に作業にかかります。
ワカメと違いヒジキはきれいな海水に育つ天然の恵みです。
丁寧に鎌で刈り取ったら、鉄のドラム缶に入れて6時間ほど蒸し煮にして干します。
千葉の房総や和歌山、伊勢など様々な製法があるようですが、
店のは三浦の松輪や毘沙門、横須賀の佐島産です。
昨年暮れに食品成分表が改定されヒジキの鉄分含有量が以前の10分の1に減って
びっくりされた方もあったと思いますが、
これは、昔ながらの鉄鍋やドラム缶で茹でたり蒸したりせず
管理の簡単なステンレスに変わった事が大きな原因のようです。
私も当たり前に美味しいヒジキを使っていたのでびっくりですが、
店で使っているような手をかけた国産品は何と中国や韓国産に押され1割程度だそうです。
色艶、風味、味やはり最高です。
1年を通して使うヒジキは良く乾燥させた物を大切に使いますが、
期間限定で釜揚げヒジキがあります。これは 新タマネギとサラダにするのが神港風です。
この機会に是非お召し上がり下さいね。